司法試験 短答式 2024 憲法 第13問
政党に関する次のアからウまでの各記述について、正しいものには○、誤っているものには×を付した場合の組合せを、後記1から8までの中から選びなさい。(解答欄は、[No.25])
- ア 政党は、議会制民主主義を支える上で重要な存在であるが、憲法は政党に関する特別の規定を置かず、また、現行法では、公職選挙法、政治資金規正法等の法律が、それぞれの法律の目的に応じて政党に関する定めを置いているにすぎない。
- イ 政党助成法は、国が政党に対し政党交付金による助成を行い、その使途の報告等の措置を講ずることで民主政治の健全な発展を図ろうとするものであるが、助成の対象となる政党には一定の議員数又は直近の国政選挙での得票数が必要とされるため、既成政党が優遇されているとの批判がある。
- ウ 政党の名簿に基づいて選出された議員であっても、全国民の代表であることにほかならないから、比例代表選出の国会議員が、当該選挙時に名簿を届け出ていた他の政党に所属することになった場合であっても議員資格は失わない。
- 1 ア○ イ○ ウ○
- 2 ア○ イ○ ウ×
- 3 ア○ イ× ウ○
- 4 ア○ イ× ウ×
- 5 ア× イ○ ウ○
- 6 ア× イ○ ウ×
- 7 ア× イ× ウ○
- 8 ア× イ× ウ×
正答 2(配点 2)
参考
正解は2(ア○・イ○・ウ×)。ア:憲法は政党に関する明文の規定を置いておらず、公職選挙法・政治資金規正法・政党助成法等がそれぞれの目的に応じて政党を扱うにすぎない。八幡製鉄事件も政党を議会制民主主義を支える重要な存在と位置付ける。正しい。イ:政党助成法は、所属国会議員5人以上又は直近の国政選挙で得票率2%以上といった政党要件を課しており、新興の政治団体には助成が及ばず既成政党を優遇するとの批判がある。正しい。ウ:公職選挙法99条の2・国会法109条の2により、比例代表選出議員が選挙の際に名簿を届け出ていた他の政党等に所属する者となったときは、その地位を失う(退職者となる)。記述は議員資格を失わないとする点が誤り。
自作の解説(憲法・公職選挙法・政党助成法および最高裁判例に基づく)
関連条文
関連判例
- 八幡製鉄政治献金事件(最大判昭和45年6月24日民集24巻6号625頁)
出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[憲法]第13問/憲法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html