司法試験 短答式 2025 民法 第5問
条件、期限及び期間の計算に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.5])
- ア 不能の解除条件が付された法律行為は、無条件となる。
- イ 相殺の意思表示には、条件を付することはできないが、期限を付することはできる。
- ウ 合意によって定められた期間の末日である6月15日が日曜日であり、同月16日が休日でない場合において、日曜日に取引をしない慣習があるときは、その期間は、同月16日の終了をもって満了する。
- エ 1月10日午後3時に「1か月以内に債務を履行する。」と合意されたときは、1か月の期間は、同日から起算する。
- オ 解除条件付きの契約は、当事者の合意によって、条件が成就した場合の効果をその成就した時以前にさかのぼらせることができない。
- 1 ア ウ
- 2 ア エ
- 3 イ ウ
- 4 イ オ
- 5 エ オ
正答 1(配点 2)
参考
正解は1(正しいのはア・ウ)。ア:不能の解除条件を付した法律行為は無条件となる(民法133条2項)。ウ:期間の末日が日曜日で、その日に取引をしない慣習があるときは、期間は翌日(休日でない6月16日)の終了をもって満了する(民法142条)。イ:相殺の意思表示には条件も期限も付することができない(民法506条1項後段)から誤り。エ:時・分から起算する場合を除き、期間の初日は算入しない(初日不算入。民法140条)から、1月10日午後3時からの「1か月」は翌11日から起算するのが原則で、同日起算とするのは誤り。オ:条件成就の効果は、当事者の合意により成就以前にさかのぼらせることができる(民法127条3項)から誤り。
自作の解説(民法の条件・期限・期間の規定に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和7年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第5問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00267.html