司法試験 短答式 2025 民法 第9問

Aが所有し所有権の登記名義人となっている甲土地をAがBに売却し、更にBがCに売却した場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.9])
  1. AからCへの直接の所有権移転登記について中間者であるBが同意していれば、Aが同意していなくても、Cは、Aに対し、AからCへの直接の所有権移転登記手続を請求することができる。
  2. BがAからBへの所有権移転登記の共同申請に応じないときであっても、Aは、Bに対し、AからBへの所有権移転登記手続を請求することができない。
  3. BがAに対して有する所有権移転登記請求権を行使しないときは、Cは、その登記請求権を代位行使することができる。
  4. Bの同意を得ることなくAからCへの直接の所有権移転登記がされた場合において、BがCから甲土地の売買代金を受領していないときは、Bは、Cに対し、所有権移転登記の抹消登記手続を請求することができる。
  5. AがDに対して甲土地を二重に売却し、その後、Bの同意を得ることなくAからCに直接の所有権移転登記がされたときであっても、Dは、Cに対し、所有権移転登記の抹消登記手続を請求することができない。
  1. 1 ア イ
  2. 2 ア ウ
  3. 3 イ オ
  4. 4 ウ エ
  5. 5 エ オ

正答 1(配点 2)

参考

正解は1(誤りはア・イ)。ア:いわゆる中間省略登記を請求するには、登記名義人A・中間者B・最終譲受人Cの三者全員の合意が必要であり、Aの同意がなければCはAに直接の移転登記手続を請求できない。イ:不動産の売主Aは買主Bに対し登記を引き取らせる登記引取請求権を有するから、Bが共同申請に応じなくてもAはBに移転登記手続を請求でき、「できない」とするのは誤り。ウ・エ・オは正しい。

自作の解説(不動産登記・債権者代位に関する規定および参照判例に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和7年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第9問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00267.html