司法試験 短答式 2025 刑法 第16問
責任能力に関するアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討した場合、誤っているものの個数を1から5までの中から選びなさい。(解答欄は、[No.26])
- ア 行為者が犯行時に心神喪失状態にあった場合、犯罪の成立自体は否定されないが、その刑は免除される。
- イ 心神喪失とは、精神の障害により行為の是非善悪を弁識する能力及びその弁識に従って行動を制御する能力の双方がない状態をいう。
- ウ 精神の障害がなければ心神喪失又は心神耗弱と認められる余地はない。
- エ 行為の是非善悪を弁識する能力及びその弁識に従って行動を制御する能力の双方が犯行時に減退していたとしても、心神耗弱であると認められない場合がある。
- オ 責任能力の有無・程度は、行為者の犯行当時の病状、犯行前の生活状態、犯行の動機・態様等を総合して判定される。
- 1 1個
- 2 2個
- 3 3個
- 4 4個
- 5 5個
正答 2(配点 2)
参考
正解は2(誤りは2個=ア・イ)。ア:心神喪失は責任無能力であり犯罪は成立しない(無罪)のであって、犯罪の成立を認めた上で刑を免除するのではないから誤り。イ:心神喪失とは、精神の障害により行為の是非善悪を弁識する能力又はその弁識に従って行動を制御する能力の「いずれか」を欠く状態をいい、「双方がない」とするのは誤り。ウ・エ・オは正しい。
自作の解説(責任能力に関する規定および判例に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和7年司法試験 短答式試験 問題集[刑法]第16問/刑法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00267.html