二項係数の和が 2 の n 乗になる理由

nC0 + nC1 + … + nCn を求めます。パスカルの三角形の第 n 行の和で、値はちょうど 2ⁿ になります(n 個のものからの部分集合の総数)。

二項係数 (nk)\binom{n}{k}nn 個から kk 個を選ぶ組み合わせの数)を、k=0k = 0 から k=nk = n まで足し合わせます。答えはいつもきれいに 2n2^n になります。パスカルの三角形でいえば、第 nn 行を横に足した値です。

(n0)+(n1)++(nn)=2n\binom{n}{0} + \binom{n}{1} + \cdots + \binom{n}{n} = 2^n

なぜ 2n2^n になるのかは、部分集合を 2 通りに数えると分かります。nn 個のものから部分集合を作るとき、左辺は「ちょうど kk 個選ぶ場合の数」を kk ごとに数えて合計しています。一方の右辺は「各要素を入れるか入れないかの 2 択を nn 回繰り返す」と数えています。同じものを別のやり方で数えているので、値は一致します。

n=10n = 10 とします。パスカルの三角形の第 10 行は

1, 10, 45, 120, 210, 252, 210, 120, 45, 10, 11,\ 10,\ 45,\ 120,\ 210,\ 252,\ 210,\ 120,\ 45,\ 10,\ 1

です。これを全部足すと 1024 になり、210=10242^{10} = 1024 と一致します。

注意