標本比率から母比率の信頼区間を p̂ ± z × √(p̂(1 − p̂) ÷ n) で求めます。世論調査の「支持率 40%(誤差 ±3%)」のような幅を出す式です。
解説
アンケートで得た比率(支持率など)から、母集団全体での比率がどのあたりか を範囲で示します。世論調査で見る「誤差 ±3%」は、この計算の結果です。
p^±znp^(1−p^) - p^ — 標本比率(調査で得られた割合)
- n — 標本の大きさ(回答者数)
- z — 信頼水準で決まる値。95% なら 1.96
例
1000 人に聞いて 40% が支持(p^=0.4、n=1000)、信頼水準 95% とします。
10000.4×0.6=0.00024=0.01549 0.4±1.96×0.01549=0.4±0.0304 95% 信頼区間は 36.96% から 43.04%、つまり「支持率 40%、誤差 ±3.0%」です。
知っておくと役立つこと
必要な人数は、母集団の大きさにほとんどよりません。 1 億人の国でも 10 万人の町でも、1000 人聞けば誤差はだいたい ±3% です。「たった 1000 人で国全体が分かるのか」という疑問への答えがこれです。
誤差が最大になるのは p^=0.5 のときです。だから調査会社は、支持率が何%であっても「n=1000 なら最大でも ±3.1%」と保守的に言えます。
注意
- np^ と n(1−p^) がどちらも 5 以上でないと、正規近似が使えません。支持率が極端に低い(1% など)ときは、この式は当てになりません
- この誤差は 偶然のばらつきだけ を表します。質問の仕方の偏りや、回答しなかった人の偏りは含みません。実際の調査では、そちらのほうが大きい問題になることもよくあります