希釈の計算(溶液を薄める)

薄めても溶質の量は変わらないので、c₁V₁ = c₂V₂ が成り立ちます。目標の濃度にするための体積と、加える溶媒の量を求めます。

溶液を水で薄めるとき、溶質の量そのものは変わりません。増えるのは溶媒だけです。ここから、希釈の式が出ます。

c1V1=c2V2c_1 V_1 = c_2 V_2

左辺も右辺も「溶質の物質量」を表しています。薄める前と後で、それが等しいというだけの式です。

2 mol/L の溶液 100 mL を、0.5 mol/L に薄めます。

V2=c1V1c2=2×1000.5=400 mLV_2 = \dfrac{c_1 V_1}{c_2} = \dfrac{2 \times 100}{0.5} = 400\ \text{mL}

全体を 400 mL にすればよいので、加える水は 400100=300400 - 100 = 300 mL です。

濃度が 4 分の 1 になったぶん、体積が 4 倍になりました。濃度と体積は反比例します。

実験での注意

濃硫酸を薄めるときは、水に酸を少しずつ加えます。 逆に酸へ水を注いではいけません。

硫酸は水と混ざるときに大量の熱を出します。酸に水を注ぐと、加えた水が局所的に沸騰して、濃硫酸ごと飛び散ります。「酸は水へ」と覚えてください。

使いどころ