気体の状態方程式(PV = nRT)

気体の状態方程式 PV = nRT から物質量を求めます。圧力は kPa、体積は L、温度は摂氏で入れます。R は気体定数 8.314 J/(mol·K) です。

気体の圧力・体積・温度・物質量は、たった 1 つの式で結ばれています。

PV=nRTPV = nRT

この式には、気体の種類が入っていません。酸素だろうが水素だろうが、同じ温度・同じ圧力なら、同じ体積に同じ個数の分子が入る ということです(アボガドロの法則)。

標準状態(0℃、1 気圧 = 101.325 kPa)で 22.4 L の気体の物質量を求めます。

n=PVRT=101325×0.02248.314×273.15=0.999 moln = \dfrac{PV}{RT} = \dfrac{101325 \times 0.0224}{8.314 \times 273.15} = 0.999\ \text{mol}

ほぼ 1 mol です。「標準状態で 1 mol の気体は 22.4 L」という有名な値は、この式から出てきます。正確には 22.414 L なので、22.4 で計算すると 0.999 mol とわずかにずれます。

温度は必ずケルビン

いちばん多い間違いが、摂氏をそのまま代入すること です。

TT は絶対温度でなければなりません。0℃ を 0 と入れると PV=0PV = 0 になってしまい、まるで意味を成しません。必ず 273.15 を足してください。

T (K)=t (°C)+273.15T\ \text{(K)} = t\ (°\mathrm{C}) + 273.15

理想気体という前提

この式は、分子の大きさが 0 で、分子どうしが引き合わない「理想気体」の式です。実際の気体でも、常温・常圧なら十分よく合います

合わなくなるのは、圧力が非常に高いとき(分子の大きさが無視できない)や、温度が非常に低いとき(分子間力が効いて液体に近づく)です。