解説
2 行 2 列の行列は、行列式も逆行列も短い式で書けます。行列式は「たすき掛けの差」、逆行列はそれで割った形です。
A=(acbd),detA=ad−bc A−1=ad−bc1(d−c−ba) - a、b、c、d — 行列の 4 つの成分。上の行が a と b、下の行が c と d です
- detA — 行列式。ad−bc で求めます
- A−1 — 逆行列。A に掛けると単位行列になる行列です
逆行列の作り方は、対角の a と d を入れかえ、b と c の符号を変えて、全体を行列式で割る、と覚えられます。
例
a=4、b=7、c=2、d=6 とします。行列式は
detA=4×6−7×2=24−14=10 0 ではないので逆行列があります。
A−1=101(6−2−74)=(0.6−0.2−0.70.4) 注意
- 行列式が 0 のときは逆行列がありません。式の分母が 0 になってしまうためです。電卓もエラーを返します
- 行列式が 0 になるのは、2 つの行(または 2 つの列)が平行なとき、つまり一方が他方の定数倍になっているときです
- 行列式の絶対値は、2 つの行ベクトルが張る平行四辺形の面積を表します。0 は、その平行四辺形が線分につぶれてしまった状態です
- 検算は A と A−1 を掛けて、単位行列 (1001) になるかを見ます