解説
光は波であると同時に、光子という粒の集まりでもあります。光子 1 個が運ぶエネルギーは、波長だけで決まります。
E=λhc - h — プランク定数、6.626×10−34 J·s
- c — 光速、2.998×108 m/s
- λ — 波長(m)
波長が短いほどエネルギーは大きい。 分母にあるからです。
例
緑色の光(波長 550 nm)の光子 1 個のエネルギーを求めます。
E=550×10−96.626×10−34×3.00×108=3.61×10−19 J 電子ボルトに直すと 2.25 eV です。
便利な暗算式
電子ボルトとナノメートルで測るなら、次の関係が使えます。
E [eV]≈λ [nm]1240 550 nm なら 1240÷550=2.25 eV。上の計算と一致します。可視光の範囲は、赤(700 nm)の 1.8 eV から紫(400 nm)の 3.1 eV までです。
なぜ紫外線だけが日焼けを起こすのか
化学結合を切るには、数 eV のエネルギーが要ります。
- 電波 — 10−6 eV 程度。弱すぎて、何も壊せない
- 可視光 — 1.8〜3.1 eV。ぎりぎり届かない
- 紫外線 — 3.1〜12 eV。DNA の結合を切れる
ここで決定的なのは、明るさではなく波長 だということです。赤い光をどれだけ強く当てても日焼けはしません。光子 1 個 1 個が弱すぎるので、何個来ようと結合は切れないからです。一方、弱い紫外線でも、当たった光子は結合を切ります。
これがアインシュタインの光電効果の説明であり、光が粒であることの証拠になりました。