交流回路の抵抗にあたるインピーダンスを Z = √(R² + (X_L − X_C)²) で求めます。誘導リアクタンスと容量リアクタンス、電流と電圧の位相差もあわせて出します。
解説
交流回路では、抵抗のほかにコイルとコンデンサも電流を妨げます。その総合的な妨げをインピーダンスといい、記号 Z、単位は Ω です。
Z=R2+(XL−XC)2 XL=2πfLXC=2πfC1 XL は誘導リアクタンス、XC は容量リアクタンスです。位相差は
φ=arctanRXL−XC 例
R=100 Ω、L=10 mH、C=1 μF、周波数 1000 Hz とします。
XL=2π×1000×0.01=62.8 ΩXC=2π×1000×10−61=159.2 Ω Z=1002+(62.8−159.2)2=10000+9278=138.8 Ω 位相差は −43.9 度。負なので 電流が電圧より進んでいます(容量性)。
なぜ単純な足し算ではないのか
抵抗・コイル・コンデンサでは、電圧と電流の タイミング(位相)が違う からです。
- 抵抗 — 電圧と電流が同時
- コイル — 電流が電圧より 90 度遅れる
- コンデンサ — 電流が電圧より 90 度進む
コイルとコンデンサは正反対なので、XL と XC は打ち消し合います。そして残った (XL−XC) と R は 90 度ずれているので、直角三角形の 2 辺 として足すことになります。だから三平方の定理が出てくるのです。
周波数による違い
- XL=2πfL — 周波数が高いほど大きい。コイルは高周波を通しにくい
- XC=2πfC1 — 周波数が高いほど小さい。コンデンサは高周波を通しやすい
この性質の差が、フィルタ回路のすべての土台になっています。