標本から母集団の散らばりを推定します。個数ではなく 個数 − 1 で割る(不偏分散)ので、母分散を偏りなく推定できます。データは 2 個以上必要です。
手元のデータが、もっと大きな集団(母集団)から取り出した一部(標本)であるとき、そこから母集団の散らばりを推定するのに使うのが不偏分散です。
ではなく で割るのがポイントです。この を 自由度 といいます。
偏差は標本平均 からのずれとして計算します。標本平均は、その標本にいちばん近い位置に来るので、偏差の 2 乗和は本当の母平均から測ったときより 必ず小さめ になります。
そのまま で割ると、母集団の分散を過小評価してしまいます。 という少し小さい数で割ることで、ちょうど偏りが打ち消され、平均的に正しい値になります。これを不偏(偏りがない)といいます。
データが 10, 20, 30, 40, 50 のとき、平均は 30、偏差の 2 乗和は です。
で割る母分散は 200、標準偏差は 14.1421 でした。不偏分散のほうが少し大きくなります。
迷ったら不偏分散です。統計ソフトの既定値もほとんどが です。