解説
スロープ(傾斜路)の急さを、高さと水平距離から求めます。結果は 3 つの形で出ます。勾配(%)、角度(度)、そして「高さ 1 に対する水平距離」です。バリアフリーの基準は 1/12 のように分数で書かれることが多いので、3 つ目がそのまま比べられて便利です。
勾配 (%)=dh×100 θ=arctan(dh) h は高さ(上がる寸法)、d は水平距離です。「高さ 1 に対する水平距離」は d/h で、これが 12 なら 1/12 の勾配になります。高さと水平距離は同じ単位でそろえて入れてください。比なので単位は打ち消し合います。
例
既定値の 高さ 1、水平距離 12 で計算します。
勾配=121×100=8.33… % θ=arctan(121)=4.76… 度 勾配は約 8.33%、角度は約 4.76 度、高さ 1 に対する水平距離は 12 です。これがちょうど 1/12 のスロープです。
注意
- 車いすで上がれる勾配の目安としてよく使われるのが 1/12(約 8.3%)です。日本のバリアフリーの基準も、海外の基準も、この 1/12 をよりどころにしています。ただし建物の用途や高さ、自治体の条例によって求められるものは変わるので、計画では必ず適用される基準を確認してください。
- 水平距離は、斜面に沿った長さではなく、水平に測った距離です。高さ 1・水平距離 12 のスロープなら、斜面そのものの長さは約 12.04 になります。
- 勾配が同じでも、高さが増えれば必要な長さは比例して伸びます。1/12 で 75cm 上がるには、水平に 9m 要ります。一定の高さごとに踊り場(水平な部分)も必要になるので、敷地に入りきるかを早めに確かめてください。
- 勾配(%)と角度(度)を取り違えないでください。8.33% は 8.33 度ではなく、約 4.76 度です。