解説
光が異なる物質へ入るとき、進む向きが変わります。その角度を決めるのがスネルの法則です。
n1sinθ1=n2sinθ2 n は屈折率で、その物質の中で光がどれだけ遅くなるかを表します(真空を 1 とする)。
主な屈折率
- 空気 — 1.00
- 水 — 1.33
- ガラス — 約 1.5
- ダイヤモンド — 2.42
例
水の中から空気へ、入射角 30 度で光が出ていきます(n1=1.33、n2=1)。
sinθ2=11.33×sin30°=0.665⟹θ2=41.7° 屈折率の小さい側へ出るので、角度が大きくなる(境界面から寝る)方向に曲がります。
全反射と臨界角
角度をだんだん大きくしていくと、sinθ2 が 1 を超えてしまう瞬間が来ます。そんな角度は存在しないので、光は屈折できず、すべて反射します。これが全反射です。
θc=arcsinn1n2 水から空気なら arcsin(1/1.33)=48.8°。48.8 度を超えて水面に当たった光は、外に出られません。
全反射は、屈折率の 大きい側から小さい側 へ進むときにだけ起こります。逆向き(空気から水)では起こらないので、この電卓は臨界角に「-」と表示します。
全反射が支える技術
- 光ファイバー — 中心(n=1.5)と外側(n=1.45)の屈折率をわずかに変えるだけで、臨界角は 75 度。光は壁で何度も全反射しながら、何十 km も閉じ込められて進みます
- ダイヤモンドの輝き — 屈折率 2.42 は臨界角 24.4 度という小ささ。入った光はなかなか外へ出られず、内部で何度も反射してから、限られた方向へ強く出てきます
- 水中から見上げる — 頭上に円形の窓(スネルの窓)が見え、その外側は水面が鏡になります