1標本のt検定の求め方

標本の平均が、仮定した母平均 μ₀ とちがうと言えるかを調べます。t = (標本平均 − μ₀) ÷ (標本標準偏差 ÷ √n) を求め、自由度 n − 1 の t 分布から両側の p 値を出します。p 値が有意水準より小さければ、母平均は μ₀ とちがうと判断します。

1標本のt検定は、手もとのデータの平均が、あらかじめ仮定した母平均 μ0\mu_0 とちがうと言えるかどうかを調べる方法です。母集団の標準偏差が分からず、標本から推定するしかないときに使います。

t=xˉμ0s/nt = \dfrac{\bar{x} - \mu_0}{s / \sqrt{n}}

この tt は自由度 n1n - 1 の t 分布に従います。自由度が小さいほど t 分布は正規分布より裾が広くなり、臨界値は大きくなります。

既定値のデータ 12, 15, 18, 20, 25 と、仮定する母平均 μ0=15\mu_0 = 15 で計算します。標本平均は 18、不偏分散は 24.5 なので、標本標準偏差は 24.54.9497\sqrt{24.5} \approx 4.9497 です。

t=18154.9497/5=32.21361.3553t = \dfrac{18 - 15}{4.9497 / \sqrt{5}} = \dfrac{3}{2.2136} \approx 1.3553

自由度は 51=45 - 1 = 4、両側の p 値は 0.2468 です。有意水準 5% の臨界値は 2.7764 で、t=1.3553|t| = 1.3553 はこれを超えません。p 値も 0.05 より大きいので、母平均が 15 とちがうとは言えません。

読み方

p 値は「母平均が本当に μ0\mu_0 だったとして、これほど平均がずれる確率」です。これが有意水準(ふつう 5%)より小さければ、偶然では説明しにくいと考えて、母平均は μ0\mu_0 とちがうと判断します。

p 値が大きいときは「ちがうとは言えない」であって、「同じだと証明された」わけではありません。データが少なければ、本当にちがっていても見つけられないからです。

注意

この電卓は両側検定です。増えたか減ったかを問わず「ちがうか」だけを見ます。「増えたかどうか」だけを知りたい片側検定なら、p 値を半分にして読みます。

データは 2 個以上必要です。すべて同じ値だとばらつきが 0 になり、tt が定まらないためエラーになります。