レンズの式(像の位置と倍率)

レンズの式 1/a + 1/b = 1/f から像の位置と倍率を求めます。像の位置が負なら、レンズの手前にできる虚像です。凹レンズは焦点距離を負で入れます。

レンズが像をどこに結ぶかは、たった 1 本の式で決まります。

1a+1b=1f倍率=ba\dfrac{1}{a} + \dfrac{1}{b} = \dfrac{1}{f} \qquad \text{倍率} = \left| \dfrac{b}{a} \right|

aa は物体までの距離、bb は像までの距離、ff は焦点距離です。

符号の読み方

ここが要点です。

焦点距離 10 cm の凸レンズから、30 cm 離れたところに物体を置きます。

130+1b=110b=15 cm\dfrac{1}{30} + \dfrac{1}{b} = \dfrac{1}{10} \quad \Longrightarrow \quad b = 15\ \text{cm}

倍率は 15÷30=0.515 \div 30 = 0.5 倍。レンズの反対側 15 cm に、倒立した半分の大きさの実像 ができます。プロジェクターやカメラは、この配置です。

虫眼鏡は虚像

同じレンズで、物体を 焦点より内側a=5a = 5 cm)に置いてみます。

b=5×10510=10 cmb = \dfrac{5 \times 10}{5 - 10} = -10\ \text{cm}

bb が負なので 虚像 です。倍率は 2 倍。レンズをのぞくと、物体と同じ側の 10 cm 奥に、正立した 2 倍の像 が見えます。これが虫眼鏡です。

焦点の内側に入れないと拡大鏡にならない のは、この式が言っていることです。

注意

物体をちょうど焦点の上(a=fa = f)に置くと、屈折した光は平行になり、どこにも像を結びません。この電卓もエラーを返します。