司法試験 短答式 2023 民法 第25問
売買契約に基づき買主Aが売主Bから引渡しを受けた動産甲の品質が契約の内容に適合しないものである場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.25])
- ア Bは、Aから甲の修補の請求を受けた場合であっても、Aに不相当な負担を課するものでないときは、代替物の引渡しによる履行の追完をすることができる。
- イ 不適合が追完不能であるためにAのBに対する履行の追完の請求が認められないときは、Aは、Bに対し、代金の減額を請求することができない。
- ウ 不適合がAの責めに帰すべき事由によるものであるときは、Aは、Bに対し、甲の修補と代金の減額のいずれの請求もすることができない。
- エ 不適合がAB双方の責めに帰することができない事由によるものであるときは、Aは、Bに対し、代金の減額を請求することができない。
- オ Bが引渡し時に不適合を過失なく知らなかった場合において、Aが不適合を知った時から法定の期間内にその旨をBに通知しなかったときは、Aは、Bに対し、損害賠償を請求することができない。
- 1 ア ウ
- 2 ア エ
- 3 イ エ
- 4 イ オ
- 5 ウ オ
正答 3(配点 2)
参考
正解は3(誤りはイ・エ)。イ:履行の追完が不能であるときは、買主は催告をすることなく直ちに代金の減額を請求できる(民法563条2項1号)から、請求できないとする記述は誤り。エ:代金減額請求は売主の帰責事由を要しないから、不適合が当事者双方の責めに帰することができない事由によるものであっても買主は代金の減額を請求でき、請求できないとする記述は誤り。ア・ウ・オは正しい(アは562条1項ただし書、ウは562条2項・563条3項、オは566条)。
自作の解説(民法第562条・第563条・第566条に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和5年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第25問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00198.html