司法試験 短答式 2023 民法 第26問

報酬に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.26])
  1. 建物の建築を請け負った請負人は、完成した建物を注文者に引き渡した後でなければ、報酬を請求することができない。
  2. 注文者の責めに帰すべき事由によって請負人が仕事を完成することができなくなったときは、注文者は、報酬の支払を拒むことができない。
  3. 受任者が委任事務の履行後にその報酬を受けるべき場合において、委任が履行の中途で終了したときは、受任者は、既にした履行の割合に応じて報酬を請求することができる。
  4. 受寄者は、特約がなくても、報酬を請求することができる。
  5. 民法上の組合における業務執行組合員は、特約がない限り、報酬を請求することができない。
  1. 1 ア エ
  2. 2 ア オ
  3. 3 イ ウ
  4. 4 イ エ
  5. 5 ウ オ

正答 1(配点 2)

参考

正解は1(誤りはア・エ)。ア:請負の報酬は仕事の目的物の引渡しと同時に支払われるべきものであり(民法633条)、引渡しと引換えに報酬を請求できるから、引き渡した後でなければ請求できないとする記述は誤り。エ:寄託は原則として無償であり、受寄者は特約がなければ報酬を請求できない(665条・648条1項)から、特約がなくても請求できるとする記述は誤り。イ・ウ・オは正しい(イは536条2項、ウは648条3項、オは組合と委任の規定)。

自作の解説(民法第633条・第648条・第665条に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和5年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第26問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00198.html