司法試験 短答式 2023 民法 第27問

Aがその所有する動産甲をBに賃貸した場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.27])
  1. 賃貸借が書面によらないでされた場合、Aは、Bが甲の引渡しを受けるまで、契約の解除をすることができる。
  2. 賃貸借の期間が定められなかった場合において、Aが解約の申入れをしたときは、賃貸借は直ちに終了する。
  3. 賃貸借の期間が定められた場合において、Aがその期間内に解約をする権利を留保する旨の合意がされたときは、Aは、いつでも解約の申入れをすることができる。
  4. 賃貸借の期間が満了した後もBが甲の使用を継続する場合には、これをもって賃貸借は更新されたものと推定される。
  5. Bが、Aの承諾を得て甲をCに転貸していた場合において、AB間の賃貸借の期間が満了し、その賃貸借が更新されなかったときは、Aは、Cに対して、所有権に基づいて甲の引渡しを請求することができる。
  1. 1 ア イ
  2. 2 ア エ
  3. 3 イ ウ
  4. 4 ウ オ
  5. 5 エ オ

正答 4(配点 2)

参考

正解は4(正しいのはウ・オ)。ウ:賃貸借の期間を定めた場合でも、当事者の一方又は双方がその期間内に解約をする権利を留保したときは、いつでも解約の申入れをすることができる(民法618条)。オ:AB間の賃貸借が期間満了により終了し更新されなかったときは、転借人Cは占有権原を失うから、Aは所有権に基づき甲の引渡しを請求できる。アは書面によらない賃貸借に撤回・解除の規律はないから誤り、イは期間の定めのない動産賃貸借は解約の申入れの日から1日を経過して終了する(617条1項3号)から誤り、エは黙示の更新には賃貸人が知りながら異議を述べないことを要する(619条1項)から誤り。

自作の解説(民法第617条・第618条・第619条に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和5年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第27問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00198.html