司法試験 短答式 2024 民法 第11問

所在不明のAが所有している甲土地について、裁判所が、利害関係人Bの申立てにより所有者不明土地管理命令を発し、Cを所有者不明土地管理人に選任した場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
  1. 甲土地の管理をする権利は、A及びCに属する。
  2. Cは、BではなくAのために、善良な管理者の注意をもって、所有者不明土地管理人の権限を行使しなければならない。
  3. Cは、裁判所の許可を得たときは、甲土地を売却することができる。
  4. 甲土地に関する訴えについては、Cが原告又は被告となる。
  5. 甲土地の管理に必要な費用は、Bが負担する。
  1. 1 ア イ
  2. 2 ア オ
  3. 3 イ ウ
  4. 4 ウ エ
  5. 5 エ オ

正答 2(配点 2)

参考

正解は2(誤りはア・オ)。ア:所有者不明土地管理命令が発せられると対象土地の管理処分権は管理人Cに専属するから、管理をする権利がA及びCに属するとするのは誤り。オ:管理に必要な費用は所有者の負担となり管理の対象財産から支弁されるのであって、申立人Bが負担するのではないから誤り。イは管理人が所有者Aのために善良な管理者の注意をもって権限を行使する点(民法264条の5)、ウは裁判所の許可を得た売却(民法264条の3)、エは管理人が当事者となる訴訟担当(民法264条の4)で、いずれも正しい。

自作の解説(民法の所有者不明土地管理制度に関する規定に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第11問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html