司法試験 短答式 2024 民法 第23問

債務の免除に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
  1. 債務の免除の意思表示には、条件を付することができない。
  2. A及びBがCに対し60万円の連帯債権を有し、その内部関係の割合が平等である場合において、AがCに対し債務を免除したときは、Bは、30万円の限度でのみ支払を請求することができる。
  3. A及びBがCに対し60万円の連帯債務を負担する場合において、CがAに対し債務を免除したときは、B及びCが別段の意思を表示していない限り、Cは、Bに60万円の支払を請求することができない。
  4. 債権質の設定者が、第三債務者に対し、質権の目的である債権に係る債務の免除をすることは、当該債権の担保価値を維持すべき義務の違反となる。
  5. 債権者が主たる債務者に対し債務を免除したときは、連帯保証人の債務は、消滅する。
  1. 1 ア イ
  2. 2 ア ウ
  3. 3 イ オ
  4. 4 ウ エ
  5. 5 エ オ

正答 2(配点 2)

参考

正解は2(誤りはア・ウ)。ア:免除は単独行為であるが、相手方に不利益を及ぼさない限り条件を付することもできるから、条件を付することができないとするのは誤り。ウ:連帯債務者の一人に対してした免除は相対的効力しか有せず、他の連帯債務者に対しては全額を請求することができるから(民法441条)、請求することができないとするのは誤り。イは連帯債権者の一人がした免除の効力(民法433条)、エは債権質の設定者による担保価値維持義務、オは主たる債務の免除による連帯保証債務の消滅で、いずれも正しい。

自作の解説(民法の債務の免除に関する規定と判例に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第23問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html