司法試験 短答式 2024 憲法 第7問

憲法第22条に関する次のアからウまでの各記述について、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。(解答欄は、アからウの順に[No.11]から[No.13])
  1. 判例は、日本に適法に在留する外国人には、憲法上、その在留期間内において外国へ一時旅行する自由が保障されているものと解している。
  2. 居住・移転の自由は、複合的な性格を有する人権と解されており、広く知的な接触の機会を得るために不可欠であることから、精神的自由の要素も併せ持っている。
  3. 判例は、市営住宅の入居者が暴力団員であることが判明したときには当該住宅の明渡しを請求することができるとする条例の規定による居住の制限は、公共の福祉による必要かつ合理的なものであるから、この規定は憲法第22条第1項に違反しないと解している。
  1. 1 正しい
  2. 2 誤っている

正答 2,1,1(配点 3)

参考

正解はア=2(誤り)、イ=1、ウ=1。ア:判例(森川キャサリーン事件・最判平成4年11月16日等)は、外国人には憲法上、在留期間中に外国へ一時旅行する自由(再入国の自由)まで保障されているものではないとした。記述は保障されると述べる点が誤り。イ:居住・移転の自由は経済的自由としての側面のほか、広く知的な接触の機会を得るために不可欠であるという精神的自由の側面も併せ持つと解されている。正しい。ウ:判例(最判平成27年3月27日・西宮市営住宅条例事件)は、暴力団員である入居者に明渡しを請求できるとする条例による居住の制限を、公共の福祉による必要かつ合理的なものとして憲法22条1項に違反しないとした。正しい。

自作の解説(憲法および最高裁判例に基づく)

関連条文

関連判例

出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[憲法]第7問/憲法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html