司法試験 短答式 2025 民法 第24問
AがA所有の甲建物をBに売る契約の解除に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.24])
- ア Aが本件契約をBの債務不履行により解除した場合におけるAのBに対する原状回復請求権は、Aが解除権の発生を知った時から5年間行使しないときは、時効によって消滅する。
- イ Bが本件契約をAの債務不履行により解除した場合において、AがBに対し代金の返還義務を負うときは、Aは、代金の受領の時から利息を付さなければならない。
- ウ Aが本件契約をBの債務不履行により解除したときは、甲建物の所有権は、遡及的にAに復帰する。
- エ Aが本件契約をBの債務不履行により解除したときは、Aは、Bに対し、代金債務の履行に代わる損害賠償を請求することができる。
- オ Aが本件契約に基づく代金債権をCに譲渡し、その譲渡について第三者対抗要件が備えられたときは、Cは、その後にBが本件契約をAの債務不履行により解除したとしても、代金債権を失わない。
- 1 ア エ
- 2 ア オ
- 3 イ ウ
- 4 イ エ
- 5 ウ オ
正答 2(配点 2)
参考
正解は2(誤りはア・オ)。ア:解除による原状回復請求権の消滅時効は、債権の一般原則により、権利を行使することができる時(解除の時)及びこれを知った時から進行するのであって、「解除権の発生を知った時」から進行するわけではないから誤り。オ:契約が解除されると代金債権は遡及的に消滅するから、その代金債権を譲り受けたCも解除によって代金債権を失うのであり、「失わない」とするのは誤り。イ・ウ・エは正しい。
自作の解説(契約の解除に関する規定および参照判例に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和7年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第24問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00267.html