司法試験 短答式 2025 民法 第26問

利息及び遅延損害金に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.26])
  1. 金銭消費貸借契約に利息の特約があるときは、借主は、貸主に対し、金銭を受け取った日の当日からの利息の支払義務を負う。
  2. 金銭消費貸借契約において貸金の返還期日を定めた場合において、返還期日までに借主が貸主に貸金を返還しないときは、借主は、貸主に対し、返還期日当日からの遅延損害金の支払義務を負う。
  3. 交通事故の加害者が被害者に対し不法行為による損害賠償の責任を負うときは、加害者は、被害者に対し、事故発生日当日からの遅延損害金の支払義務を負う。
  4. 売買契約において代金の支払期日より前の日を目的物の引渡期日と定めた場合において、売主が引渡期日に買主に目的物を引き渡したときは、買主は、売主に対し、その当日からの利息の支払義務を負う。
  5. 預金契約に利息の特約がないときは、金融機関は、預金者に対し、利息の支払義務を負わない。
  1. 1 ア イ
  2. 2 ア ウ
  3. 3 イ エ
  4. 4 ウ オ
  5. 5 エ オ

正答 3(配点 2)

参考

正解は3(誤りはイ・エ)。イ:返還期日(確定期限)を定めた貸金債務では、借主は期限の到来した日の翌日から遅滞となるのであって、返還期日当日からではないから誤り。エ:買主は引渡しの日から代金の利息を支払う義務を負うが、代金の支払について期限があるときはその期限が到来するまで利息を支払うことを要しない(民法575条2項)。本記述は代金支払期日が引渡期日より後であるから、引渡し当日から利息を負うとするのは誤り。ア・ウ・オは正しい。

自作の解説(利息・遅延損害金に関する規定に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和7年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第26問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00267.html