司法試験 短答式 2025 民法 第34問
相続の承認及び放棄に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.34])
- ア 被相続人Aの子Bが相続の放棄をした場合において、Bの子CがAの直系卑属であるときは、Cは、Bを代襲して相続人となる。
- イ 15歳に達している未成年者が法定代理人の同意を得ないでした相続の放棄は、取り消すことができない。
- ウ 家庭裁判所に申述が受理された相続の放棄は、撤回することができない。
- エ 相続人は、単純承認をしたときは、無限に被相続人の権利義務を承継する。
- オ 相続人Aが相続の放棄をした場合であっても、次順位の相続人Bが相続の承認をした後に、Aが相続財産の全部を私に消費したときは、Aは、単純承認をしたものとみなされる。
- 1 ア イ
- 2 ア ウ
- 3 イ オ
- 4 ウ エ
- 5 エ オ
正答 4(配点 2)
参考
正解は4(正しいのはウ・エ)。ウ:相続の承認及び放棄は、家庭裁判所に申述が受理された後は撤回することができない(民法919条1項)。エ:相続人は、単純承認をしたときは、無限に被相続人の権利義務を承継する(民法920条)。ア:相続の放棄は代襲原因ではなく(民法887条2項参照)、放棄をした者の子は代襲して相続人とならないから誤り。イ:未成年者が法定代理人の同意を得ずにした相続の放棄は取り消すことができる(民法5条2項)から、「取り消すことができない」とするのは誤り。オ:放棄をした者でも背信的行為があれば法定単純承認となるが、その者が放棄により相続人となった者が相続の承認をした後は、この限りでない(民法921条3号ただし書)から、単純承認とみなされるとするのは誤り。
自作の解説(相続の承認・放棄に関する規定に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和7年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第34問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00267.html