複素数の極形式と n 乗の求め方

複素数 a + bi を、原点からの距離である絶対値 r と、実軸からの角である偏角 θ で表します。ド・モアブルの定理により、n 乗すると絶対値は rⁿ、偏角は nθ になります。

複素数 a+bia + bi を、原点からの距離と、実軸から測った角で表します。これを極形式といいます。

r=a2+b2r = \sqrt{a^2 + b^2}

rr を絶対値といいます。偏角 θ\theta は、原点から点 (a,b)(a, b) へ向かう向きが実軸となす角です。arctanba\arctan\dfrac{b}{a} で計算できますが、aa が負のときは 180 度ずれるので、点がどの象限にあるかを見て決めます。これで a+bi=r(cosθ+isinθ)a + bi = r(\cos\theta + i\sin\theta) と書けます。

ド・モアブルの定理

極形式にすると、nn 乗が簡単になります。

(r(cosθ+isinθ))n=rn(cosnθ+isinnθ)\left(r(\cos\theta + i\sin\theta)\right)^n = r^n(\cos n\theta + i\sin n\theta)

絶対値は nn 乗され、偏角は nn 倍されます。掛け算が距離の掛け算と角の足し算に分かれるので、何十乗でも一度に求まります。

(1+i)8(1 + i)^8 を求めます。1+i1 + i は絶対値が 2\sqrt{2}、偏角が 45 度です。8 乗すると絶対値は (2)8=16(\sqrt{2})^8 = 16、偏角は 45×8=36045 \times 8 = 360 度になります。360 度は 1 周して 0 度と同じなので、答えは実数の 16 です。順に計算しても (1+i)2=2i(1+i)^2 = 2i(2i)2=4(2i)^2 = -4(4)2=16(-4)^2 = 16 と一致します。

注意

偏角は 180-180 度から 180 度の範囲で返します。360 度を足しても同じ点を指すので、偏角の表し方は一通りではありません。

nn は整数にしてください。aabb が両方 0 のときは偏角が決まらないので、計算できません。