ローンの返済額(元金均等)の求め方

元金均等返済の返済額を求めます。毎月返す元金は 借入額 ÷ 返済回数 でずっと同じで、そこに残高ぶんの利息を足します。残高が減っていくので、返済額は毎月少しずつ軽くなります。

元金均等返済は、毎月返す元金を同じ額にする返し方です。元利均等返済が毎月の返済額そのものを一定にするのに対して、こちらは元金のほうをそろえます。利息は残っている借入額にかかるので、返すほど残高が減って利息も減り、返済額は毎月少しずつ軽くなります。

Mk=Pn+Bk×iM_k = \dfrac{P}{n} + B_k \times i

残高 BkB_kPP から P÷nP \div n ずつ減っていくので、初回は PP そのもの、最終回は P÷nP \div n です。

利息の総額

利息は毎月ちがう額になりますが、420 回ぶんを 1 つずつ足す必要はありません。残高が同じ幅で減っていく、つまり等差数列になっているからです。等差数列の和は「最初の項と最後の項を足して、個数を掛けて 2 で割る」で求まります。

I=i×P×n+12I = i \times P \times \dfrac{n + 1}{2}

II は利息の総額です。

借入額 30000000、年利 1.5%、返済年数 35 のとき、返済回数は 420 回、月利は 0.00125 です。

毎月返す元金は 30000000÷42030000000 \div 420 でおよそ 71429 です。初回はここに残高 30000000 ぶんの利息 37500 が乗るので、およそ 108929 になります。最終回は残高が 71429 しかないので利息は 89 だけで、返済額はおよそ 71518 まで下がります。総返済額はおよそ 37893750、利息の総額はおよそ 7893750 です。

元利均等との違い

同じ条件を元利均等で返すと、毎月 91855 でずっと一定、利息の総額はおよそ 8579239 になります。元金均等なら 7893750 ですから、およそ 685489 だけ利息が少なくて済みます。

差が出るのは元金の減り方が違うからです。元利均等では初めのうち返済額の多くが利息に消え、元金がなかなか減りません。元金均等は最初から一定額ずつ元金を削るので、利息のかかる残高が早く小さくなります。

注意

そのかわり初回の返済額は重くなります。この例では 108929 と 91855 で、17000 ほどの差があります。借入の審査はこの初回の額で見られることが多いので、元金均等を選ぶと借りられる額が下がることがあります。

始まりの負担がいちばん大きい方式なので、返済が始まる時点の収入で払えるかどうかを確かめてください。金利がずっと変わらないという前提の計算で、保証料・事務手数料・保険料・税金は含みません。