必要資産の求め方(4 パーセントルール)

資産を取り崩して暮らすのに要る額を求めます。年 4 パーセントずつ取り崩すなら、年間支出の 25 倍が目安です。いまの資産と積立から、そこへ届くまでの年数もあわせて出します。

資産を取り崩して暮らすには、いくら必要かを求めます。取り崩し率を決めれば、必要な額は年間支出から逆算できます。

T=SwT = \dfrac{S}{w}

SS は年間の支出、ww は取り崩し率、TT が必要な資産です。取り崩し率が 4 パーセントなら、その逆数の 25 を年間支出に掛けることになります。

4 パーセントの由来

過去の株式と債券の値動きを 30 年の期間で調べたところ、初年度に資産の 4 パーセントを取り崩し、以後は物価に合わせて額を増やしていく取り方なら、ほとんどの期間で 30 年もった、という研究があります。トリニティスタディと呼ばれるものです。

4 という数字はここから来ています。米国の過去の相場に基づく話なので、どの国のどの時代にもそのまま当てはまるわけではありません。

届くまでの年数

いまの資産と積立から、必要な額に届くまでの年数も求めます。

n=lnT+C/rA+C/rln(1+r)n = \dfrac{\ln \dfrac{T + C / r}{A + C / r}}{\ln (1 + r)}

AA はいまの資産、CC は年間の積立額、rr は期待運用利回りです。元本も積立も同じ (1+r)n(1 + r)^n で伸びるので、積立を利回りで割った額を元本に足してやると、1 つの指数にまとめられます。

年間の支出 300 万、取り崩し率 4 パーセント、いまの資産 1000 万、年間の積立 150 万、期待利回り 5 パーセントとすると、必要な資産は 7500 万で、到達までおよそ 19.8 年です。

300 万 ÷ 0.04 = 7500 万が必要な額です。月あたりに直すと、25 万を取り崩して暮らすことになります。

注意点

支出は、税と社会保険料を含めた実際の出費で入れてください。抜けると必要額が小さく出ます。

物価が上がれば、同じ暮らしに要る支出も増えます。ここでは実質の値、つまり物価の上昇を差し引いた利回りで考えるほうが安全です。名目 7 パーセント、物価 2 パーセントなら、期待利回りは 5 パーセントとして入れます。

同じ平均利回りでも、相場の並び方で結果は変わります。取り崩しはじめの数年に大きく下げると、資産の減り方が速くなって戻りにくくなります。