当たりの入った箱から、戻さずにまとめて取り出したとき、当たりがちょうど何個入るかの確率を求めます。二項分布とちがい、1 個取るごとに残りの中身が変わるところを正しく扱います。
50 本のくじに当たりが 10 本あります。5 本引いたとき、当たりがちょうど 2 本入る確率はいくらか。引いたくじを戻さない場合、この確率は超幾何分布に従います。
読み方は素直です。分母は「 個から 個を選ぶ選び方の総数」です。分子は「当たり 個から 個を選び、かつ外れ 個から残りの 個を選ぶ選び方の数」です。すべての選び方が同じ確からしさで起こるとして、当てはまるものの割合を取っています。
期待値と分散は次の形になります。
既定の入力 、、、 で見てみます。
分母の は 2118760 です。分子は で、 の 444600 になります。割ってちょうど 2 本の確率はおよそ 0.2098 です。
2 本以下の確率は、0 本・1 本・2 本の場合を足しておよそ 0.9517 になります。当たりの本数の期待値は でちょうど 1、標準偏差はおよそ 0.8571 です。
引いたくじを毎回戻すのなら、当たりを引く確率は常に 0.2 のままで、二項分布になります。その場合の確率は でおよそ 0.2048 です。超幾何分布の 0.2098 と近いですが、同じではありません。
違いは分散にはっきり出ます。二項分布の分散は で 0.8 ですが、超幾何分布はそこに 、この例では が掛かって 0.7347 になります。この係数を有限母集団修正といいます。
戻さずに引くと、1 本引くごとに残りの中身が偏りを打ち消す向きに変わります。当たりを引けば残りの当たりが減るので次は当たりにくくなり、外れを引けばその逆になります。この打ち消し合いのぶん、結果のばらつきが小さくなるわけです。 が に対して十分小さければ修正の係数は 1 に近づき、二項分布で近似してかまわなくなります。
全体の個数は 1000 までにしてあります。組み合わせの数が桁あふれを起こさないようにするためです。
取り出す個数より多い当たりを指定することはできません。当たりの数を超える指定や、外れが足りなくなる指定は、確率 0 として返します。