クラスカル・ウォリス検定のやり方

3 つの群のどこかに差があるかを、順位で一度に調べます。全体に順位をつけ、群ごとの順位和が偏っているかを見ます。一元配置分散分析の、正規分布を仮定しない版です。

3 つ以上の群のどこかに差があるかを、順位で一度に調べます。一元配置分散分析にあたる、正規分布を仮定しない方法です。

すべてのデータをまとめて順位をつけ、群ごとの順位和 RiR_i を出します。

H=12N(N+1)Ri2ni3(N+1)H = \dfrac{12}{N(N+1)}\sum\dfrac{R_i^2}{n_i} - 3(N+1)

NN は全体の個数、nin_i は群 ii の個数です。差がなければ順位はどの群にも散らばるはずで、HH は小さくなります。HH は自由度「群の数 − 1」のカイ2乗分布で近似できます。

群 A が 12, 15, 18, 20、群 B が 22, 25, 27, 24、群 C が 17, 19, 16, 21 のとき、順位和はそれぞれ 15、42、21 です。合計は 78 で、12×13÷212 \times 13 \div 2 に一致します。H=7.73H = 7.73、自由度 2、p 値は 0.021 となり、有意水準 5% の臨界値 5.99 を超えます。

どの群が違うかは分からない

この検定が言えるのは「どこかに差がある」ということだけです。どの群とどの群が違うかを知るには、そのあとで 2 群ずつ比べる多重比較が要ります。そのとき有意水準の調整をしないと、判断を誤る確率が膨らみます。

注意

同じ値があると HH は小さめに出ます。同順位の重なりぶんで割って補正します。

各群の個数はそろっていなくて構いませんが、少なすぎるとカイ2乗近似の精度が落ちます。