外れ値の判定(四分位範囲)のやり方

四分位範囲を使って、極端に離れた値を見つけます。Q₁ − 1.5×IQR より小さい値と、Q₃ + 1.5×IQR より大きい値を外れ値とします。平均と標準偏差を使う方法と違い、外れ値そのものに基準を引きずられません。

データの中で極端に離れた値を見つけます。四分位範囲を物差しに使う方法です。

下側=Q11.5×IQR,上側=Q3+1.5×IQR\text{下側} = Q_1 - 1.5 \times IQR, \quad \text{上側} = Q_3 + 1.5 \times IQR

IQRIQRQ3Q1Q_3 - Q_1 で、真ん中 50% の広がりです。この境界の外にある値を外れ値と判定します。箱ひげ図のひげが伸びる範囲も、ふつうこの境界までです。

データが 12, 15, 18, 20, 25, 28, 31, 40, 95 のとき、Q1Q_1 は 16.5、Q3Q_3 は 35.5、IQRIQR は 19 です。境界は 16.528.5=1216.5 - 28.5 = -1235.5+28.5=6435.5 + 28.5 = 64 になり、95 だけが外れ値と判定されます。

平均と標準偏差を使わない理由

「平均 ± 3 × 標準偏差」で判定する方法もありますが、平均も標準偏差も外れ値そのものに引きずられます。95 が入っているだけで標準偏差が膨らみ、その 95 が基準の内側に収まってしまうことすらあります。四分位数は真ん中の値だけで決まるので、この問題が起きません。

見つけたあとどうするか

外れ値だから捨ててよい、ということにはなりません。測り間違いや入力ミスなら直すべきですが、実際に起きた極端な値なら、それこそが重要な情報のこともあります。捨てるかどうかは、データの出どころを確かめてから決めることです。

注意

係数 1.5 は慣習で、根拠のある唯一の値ではありません。3.0 にすると、より極端なものだけを拾います。