正多角柱の体積と表面積の求め方

底面が正多角形の柱について、体積を 底面積 × 高さ、表面積を 底面積 × 2 + 側面積 で求めます。底面積は正多角形の面積の式から出します。六角柱のボルトや、多角形の柱の計算に使います。

底面と天面が同じ正多角形で、まっすぐ立った柱を正多角柱といいます。六角ボルトの頭、鉛筆、多角形の柱などがこの形です。

体積も表面積も、まず底面積が分かれば決まります。

A=ns24tanπnV=AhA = \dfrac{n s^2}{4 \tan\dfrac{\pi}{n}} \qquad V = A h

側面は縦長の長方形が nn 枚並んだものなので、側面積は nshn s h です。表面積は底面と天面の 2 枚ぶんに側面を足して、2A+nsh2A + n s h になります。

底面積の式はどこから来るか

正多角形の中心から各頂点へ線を引くと、合同な二等辺三角形が nn 個できます。三角形 1 つの底辺は一辺 ss、高さは中心から辺までの距離です。

この距離は、中心角を半分にした直角三角形から出ます。中心角は 2π÷n2\pi \div n なので、その半分の角の正接を使って s2tan(π/n)\dfrac{s}{2\tan(\pi / n)} となります。三角形 1 つの面積は s2×s2tan(π/n)\dfrac{s}{2} \times \dfrac{s}{2\tan(\pi / n)} で、これを nn 倍したものが上の式です。

既定の入力は、一辺 4 の正六角形を底面とする高さ 10 の柱です。

底面積は 6×16÷(4tan30°)6 \times 16 \div (4\tan 30°) でおよそ 41.5692 になります。体積はこれに高さを掛けておよそ 415.6922 です。側面積は 6×4×106 \times 4 \times 10 でちょうど 240、表面積は 2×41.5692+2402 \times 41.5692 + 240 でおよそ 323.1384 になります。

辺の数を 4 にすると、一辺 4 の正方形を底面とする高さ 10 の柱、つまり直方体になります。底面積 16、体積 160 と、素直な答えが返ります。

注意

辺の数は 3 以上の整数にしてください。2 以下では多角形になりません。

辺の数を増やしていくと、底面は円に近づいていきます。一辺の長さを変えずに辺だけ増やすと柱はどんどん太くなるので、円柱と比べたいときは周の長さをそろえてください。

周の長さを 24 にそろえて確かめると、正六角形(一辺 4)の底面積はおよそ 41.5692、正十二角形(一辺 2)ではおよそ 44.7846、正二十四角形(一辺 1)ではおよそ 45.5745 と増えていきます。同じ周の長さの円は半径がおよそ 3.8197 で、面積はおよそ 45.8366 です。角を増やすほどこの値に近づき、決して超えません。同じ周の長さなら円がいちばん広い、という性質がここに現れています。

同じ底面・同じ高さの角錐は、この体積のちょうど 3 分の 1 になります。角錐の体積はこの電卓の別の求め方にあります。