尺貫法の長さの換算方法

寸・尺・間とメートルを行き来します。1 尺は計量法で 10/33 m と定められた厳密な値で、寸はその 10 分の 1、間は 6 倍です。木造住宅の寸法が 910 mm や 1820 mm で刻まれているのは、半間と 1 間にあたるためです。

日本の木造建築は今も尺貫法の寸法で組まれています。図面はメートルで書かれていても、柱の間隔や建具の寸法はもとをたどれば尺の倍数です。

Lm=Ls×1033L_m = L_s \times \dfrac{10}{33}

1 尺は計量法で 10/33 m と定められています。おおよそではなく、この分数そのものが定義です。メートル法へ移るときに、それまでの尺にいちばん近い切りのよい分数として決められました。

寸は尺の 10 分の 1、間は尺の 6 倍です。1 分は寸のさらに 10 分の 1 で、この計算機では寸の小数として読み取れます。

既定の入力は 1 間です。尺に直すと 6 尺、寸なら 60 寸、メートルではおよそ 1.8182 m、ミリメートルではおよそ 1818.18 mm になります。

半分の 0.5 間を入れると、およそ 909.09 mm と出ます。木造住宅の図面でよく見る 910 mm は、この半間を切り上げた寸法です。柱と柱の間隔、畳の短辺、合板の幅がどれも 910 mm や 1820 mm で刻まれているのは、尺貫法が下敷きになっているためです。

逆に 1 m を入れると、ちょうど 3.3 尺と出ます。定義が 10/33 なので、その逆数の 3.3 がきれいな数になるわけです。

尺モジュールとメーターモジュール

910 mm を基準に組む在来の割り付けを尺モジュール、1000 mm を基準にするものをメーターモジュールと呼び分けます。

メーターモジュールのほうが廊下や階段が 1 割ほど広くなり、車椅子が通りやすくなります。そのかわり同じ間取りでも建物が大きくなるので、敷地と工事費に効いてきます。中古住宅の図面を読むときは、どちらで組まれているかを先に確かめると寸法が腑に落ちます。

注意

ここで扱っているのは建築で使う曲尺です。着物の寸法に使う鯨尺は別の単位で、1 鯨尺は曲尺の 1.25 倍、25/66 m にあたります。取り違えると 25 パーセントずれます。

坪や畳は面積の単位で、長さのこの計算機では扱いません。それぞれ別の求め方が用意してあります。

畳の大きさは地域によって違います。関西の京間は 6.3 尺 × 3.15 尺、中京間は 6 尺 × 3 尺、関東の江戸間は 5.8 尺 × 2.9 尺です。同じ 6 畳でも京間と江戸間では 1 割以上広さが違います。畳数で部屋の広さを聞いたときに感覚が合わないことがあるのは、この差によります。不動産の広告で平方メートルが併記されるのはそのためです。