単振動(ばね振り子)の求め方

ばねにつないだおもりの振動を求めます。角振動数は √(ばね定数 ÷ 質量) で、周期はこれだけで決まり、振幅にはよりません。最大の速さと、振動が持つ全エネルギーもあわせて出します。

ばねにつないだおもりの往復運動を単振動といいます。もとの位置からのずれに比例した力が、つねに戻る向きにはたらく運動です。

ω=km,T=2πω\omega = \sqrt{\dfrac{k}{m}}, \quad T = \dfrac{2\pi}{\omega}

kk はばね定数、mm は質量、ω\omega は角振動数、TT は周期です。最大の速さは AωA\omega、全エネルギーは 12kA2\frac{1}{2}kA^2 で、AA は振幅です。

周期は振幅によらない

式に AA が入っていないことに注目してください。大きく振らせても小さく振らせても、1 往復にかかる時間は変わりません。大きく振れば移動する距離は長くなりますが、そのぶん速く動くので釣り合います。振り子時計が正確なのはこの性質のおかげです。

0.2 kg のおもりを 20 N/m のばねにつなぎ、振幅 0.1 m で振らせます。角振動数は 20÷0.2=10\sqrt{20 \div 0.2} = 10 rad/s、周期は 2π÷10=0.6282\pi \div 10 = 0.628 秒、振動数は 1.59 Hz です。最大の速さは 0.1×10=10.1 \times 10 = 1 m/s、全エネルギーは 12×20×0.12=0.1\frac{1}{2} \times 20 \times 0.1^2 = 0.1 J になります。

注意

振幅を 3 倍にすると、最大の速さは 3 倍、エネルギーは 9 倍になります。エネルギーだけが振幅の 2 乗で効きます。

単振り子の周期は 2π÷g2\pi\sqrt{\ell \div g} で、こちらは質量によりません。同じ単振動でも、何で決まるかが違います。