シリコンの結晶に、価電子を 3 個しか持たないホウ素をごく微量まぜる。結合は 4 本必要なのに電子が 1 個たりないので、結合に空きが残る。この空きが正孔である。
となりの結合から電子が 1 個移ってくると、空きはその電子がいた場所へ移る。これが次々に続くと、空きは電子と反対の向きへ進んでいく。動いているのは電子だが、目に見えて動いているのは空きのほうである。
だから正孔は、正の電荷を持つ粒子が動いているものとして扱える。電子を受け取ったホウ素原子は負のイオンとして格子に固定される。運ぶ電荷が正であることから、この半導体を p 型と呼ぶ。