司法試験 短答式 2023 民法 第4問
代理に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.4])
- ア 特定の法律行為をすることを委託された代理人がその行為をした場合において、本人が自ら知っていた事情について代理人が知らなかったことを主張することができないのは、代理人が本人の指図に従ってその行為をしたときに限られる。
- イ 法定代理人は、やむを得ない事由により復代理人を選任したときは、本人に対してその選任及び監督についての責任のみを負う。
- ウ 制限行為能力者が他の制限行為能力者の法定代理人としてした行為は、行為能力の制限を理由として取り消すことができる。
- エ Aが、Bの代理人として、AB間の契約に基づくBのAに対する債務の履行をしたときは、その履行は、代理権を有しない者がした行為とみなされる。
- オ 権限の定めのない代理人は、代理の目的である物又は権利の性質を変えない範囲内において、その利用又は改良を目的とする行為をする権限を有する。
- 1 ア ウ
- 2 ア エ
- 3 イ エ
- 4 イ オ
- 5 ウ オ
正答 2(配点 2)
参考
正解は2(誤りはア・エ)。ア:委託を受けた代理人がした行為につき、本人が自ら知っていた事情の不知を主張できないのは民法101条3項の効果であり、本人の指図に従った場合に限られない。エ:債務の履行は自己契約・双方代理の禁止の例外であり(民法108条1項ただし書)、代理権を有しない者がした行為とはみなされない。イ・ウ・オは正しい(イは105条、ウは102条ただし書、オは103条)。
自作の解説(民法第101条・第108条・第102条・第103条に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和5年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第4問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00198.html