司法試験 短答式 2024 民法 第14問
質権に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
- ア 質権者は、質権設定者の承諾を得なければ、質物について、自己の債務を被担保債権として質権を設定することができない。
- イ 動産質権者は、質物から生ずる果実を収取し、他の債権者に先立って、これを自己の債権の弁済に充当することができる。
- ウ 動産質権者は、質権設定者の承諾を得なくても、質物の保存に必要な使用をすることができる。
- エ 不動産質権の目的である不動産の管理の費用は、設定行為に別段の定めがないときは、不動産質権者が負担する。
- オ 質権は、設定行為に別段の定めがないときは、質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償を担保しない。
- 1 ア エ
- 2 ア オ
- 3 イ ウ
- 4 イ オ
- 5 ウ エ
正答 2(配点 2)
参考
正解は2(誤りはア・オ)。ア:責任転質は質権設定者の承諾を要せずにすることができるから(民法348条)、承諾を得なければ転質できないとするのは誤り。オ:質権は設定行為に別段の定めがない限り質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償をも担保するから(民法346条)、担保しないとするのは誤り。イは動産質権者による果実の収取(民法350条・297条)、ウは保存に必要な使用(民法350条・298条)、エは不動産質権の管理費用の負担(民法357条)で、いずれも正しい。
自作の解説(民法の質権に関する規定に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第14問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html