司法試験 短答式 2024 民法 第17問

債権の目的に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
  1. 債権者は、外国の通貨で債権額が指定された金銭債権について、債務者に対し、日本の通貨による履行を請求することができない。
  2. 債権の目的が2個の給付の中から選択によって定まる場合において、一方の給付が、選択権を有する者の過失によらず不能となったときは、債権の目的は、他方の給付に特定しない。
  3. 選択債権における選択権は、別段の意思表示がないときは、債務者に属する。
  4. 支分権としての利息債権は、既に発生したものであっても、元本債権から分離して譲渡することができない。
  5. 債務者による利息の支払が1年分以上延滞した場合において、債権者が催告をしても、債務者がその利息を支払わないときは、債権者は、延滞した利息を元本に組み入れることができる。
  1. 1 ア イ
  2. 2 ア エ
  3. 3 イ ウ
  4. 4 ウ オ
  5. 5 エ オ

正答 2(配点 2)

参考

正解は2(誤りはア・エ)。ア:外国の通貨で債権額が指定された金銭債権であっても、債権者は日本の通貨によって履行を請求することができるから(判例)、請求することができないとするのは誤り。エ:既に発生した支分権としての利息債権は元本債権から分離して譲渡することができるから、できないとするのは誤り。イは選択権者の過失によらない給付不能と特定(民法410条)、ウは選択権の帰属(民法406条)、オは延滞利息の元本組入れ(民法405条)で、いずれも正しい。

自作の解説(民法の債権の目的に関する規定と判例に基づく)

関連条文

出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第17問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html