司法試験 短答式 2024 民法 第34問
相続人に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
- ア 被相続人の内縁の配偶者は、相続人となる。
- イ 被相続人が妻の懐胎中に死亡したときは、その後に出生した子は、相続人となる。
- ウ 被相続人Aと子Bが死亡した場合において、その死亡の先後が不明であったときは、Bの子Cは、Bを代襲してAの相続人となる。
- エ 被相続人Aの子Bが相続の放棄をしたときは、Bの子Cは、Bを代襲して相続人となる。
- オ 相続人が被相続人の遺言書を破棄した場合において、その行為が相続に関して不当な利益を目的とするものでなかったときは、その相続人は、相続欠格者に当たらない。
- 1 ア ウ
- 2 ア エ
- 3 イ ウ
- 4 イ オ
- 5 エ オ
正答 2(配点 2)
参考
正解は2(誤りはア・エ)。ア:相続人となる配偶者は法律上の婚姻をした配偶者に限られ、内縁の配偶者は相続人とならないから(民法890条)誤り。エ:相続の放棄をした者の子は代襲相続をしないから(民法887条2項)、Bの放棄によりCがBを代襲するとするのは誤り。イは胎児が相続については既に生まれたものとみなされる点(民法886条)、ウは同時死亡と代襲相続、オは遺言書の破棄が不当な利益を目的としないときは相続欠格に当たらない点(民法891条)で、いずれも正しい。
自作の解説(民法の相続人に関する規定と判例に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第34問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html