司法試験 短答式 2024 民法 第5問
条件及び期限に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
- ア 条件が成就することによって利益を受ける当事者が不正にその条件を成就させたときは、相手方は、その条件が成就しなかったものとみなすことができる。
- イ 停止条件が成就しないことが法律行為の時に既に確定していたときは、その法律行為は、無効である。
- ウ AB間で「BがCと婚姻したら、A所有の甲土地をBに贈与する。」という契約がされた場合、Bは、その条件の成否が未定である間は、AB間の契約に基づくBの権利を第三者に譲渡することができない。
- エ 期限の利益は、その放棄が相手方の利益を害するときは、これを放棄することができない。
- オ 期限の到来前に担保を滅失させた債務者は、期限の利益を主張することができない。
- 1 ア イ
- 2 ア エ
- 3 イ オ
- 4 ウ エ
- 5 ウ オ
正答 4(配点 2)
参考
正解は4(誤りはウ・エ)。ウ:条件の成否が未定である間でも当事者はその条件付権利を処分し相続し保存し又は担保することができるから(民法129条)、第三者に譲渡することができないとするのは誤り。エ:期限の利益は放棄することができ、放棄が相手方の利益を害するときはその利益を賠償すれば足りるから(民法136条2項)、放棄することができないとするのは誤り。アは条件成就の妨害・不正な成就(民法130条)、イは停止条件の不成就が既に確定していた場合(民法131条)、オは担保の滅失による期限の利益の喪失(民法137条)で、いずれも正しい。
自作の解説(民法の条件・期限に関する規定に基づく)
関連条文
出典 法務省 令和6年司法試験 短答式試験 問題集[民法]第5問/民法の正解及び配点 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00241.html