世界で一番長い川はナイル川(またはアマゾン川)です。
順位 | 川 | 長さ | 場所 |
---|---|---|---|
1 | ナイル川 | 6,650 km | 東アフリカ ブラジル ペルーなど |
2 | アマゾン川 | 6,400 km | 南米 エジプトなど |
3 | 長江 | 6,300 km | 中国 |
4 | ミシシッピ川 | 5,970 km | アメリカ |
川の長さはデータによってばらつきがあり、アマゾン川とナイル川のどちらが長いかははっきり決められません。ここではブリタニカ百科事典の統計(ナイル川 6,650 km、アマゾン川 6,400 km)を用います。
一番流域面積の大きい川はアマゾン川です。
順位 | 川 | 流域面積 | 場所 |
---|---|---|---|
1 | アマゾン川 | 7,000,000 km2 | 南米 ブラジル ペルーなど |
2 | コンゴ川 | 3,457,000 km2 | 西アフリカ コンゴなど |
3 | ミシシッピ川 | 3,100,000 km2 | アメリカ |
ナイル川
ナイル川は世界で最も長く、東アフリカを流れます。

ナイル川の下流にエジプトがあり、地中海における最古の文明(の一つ)はナイル川を中心に生まれました。ヘロドトスの「エジプトはナイル川の賜物」という言葉からわかるように、文明は海や川の流域で起きたのです。

アフリカ大陸は、東にナイル川、西にニジェール川が流れています。衛星写真からわかるように、ナイル川は北アフリカで最重要の水源です。
コンゴ川
コンゴ川は中西部アフリカから大西洋まで流れる川です。アフリカ中部の巨大な水源になっています。
コンゴ川はコンゴ民主共和国(アフリカで 2 番目に面積の大きい国)などを流れ、いくつかの地域で国境になっています。
ミシシッピ川
ミシシッピ川は北米(アメリカ・カナダ)で最も長く、最も流域面積の大きい川です。

ミシシッピ川
画像引用元:ウィキペディア・コモンズ(パブリック・ドメイン)
「Mississippi」と縦で記された川がミシシッピ川。アメリカの南北を横断し、東アメリカのほぼ全域にわたって広がり、メキシコ湾に注ぎます。

mississippi
ミシシッピ川は総称で、ミズーリ川やアーカンザス川といった長い支流をもちます。これらの支流もそれ自体が長く、ミズーリ川は 3,767km もあり
- ミズーリ川 3,767km
- アーカンザス川 2,350km
出典
Missouri River
Arkansas River
データ出典
アマゾン川
BBC - Earth - Why the source of the Amazon river remains a mystery
Mississippi River Facts - アメリカ合衆国国立公園局
Amazon River - ブリタニカ百科事典
ナイル川
Nile River | river, Africa | Britannica.com
長江
Yangtze River - china.org.cn
ミシシッピ川
Mississippi River Facts - アメリカ合衆国国立公園局
Mississippi River - ブリタニカ百科事典
川はなぜ重要か?
次の理由から、川は歴史と経済において重要です。
文明は食料の生産性と深く関わっています。農作物の生産量が増えないと、地域や都市は維持できません。ナイル川の氾濫によってエジプトに肥沃な土壌が生まれ、それがエジプト文明の基礎になりました。
産業革命まで多くの国にとって産業の中心は農業で、災害などで不作になると国の財政が悪くなり、場合によっては戦争の原因にもなっていました。
また、川は重要な流通にもなります。国や都市は交易(貿易)をさかんにして豊かになりますが、自動車や飛行機のない時代において川は重要な貿易経路でした。それは現代でも変わりません。例えばミシシッピ川はアメリカの重要な流通で、穀物などをのせたコンテナが大量に運ばれています。