[名]あこぎ
- 汚いやり方で金を貪ること。
- 図々しく、あくどいこと。
例文
その会社は阿漕な商売を長くつづけて、昨年の夏、経営者はついに消費者に訴えられた。
人の善意につけこんで、彼女は阿漕に人々から金をまきあげていた。
阿漕な行いによって、彼の信用は一気に崩れた。
「阿漕なことをやっていないで、少しはまっとうな商売をやったらどうだ」
「なんて阿漕だ」
説明
もっぱら悪い意味で使う。阿漕は「阿漕の浦」という漁場を由来とする。この漁場は伊勢神宮に魚を供えるための聖なる漁場だったが、自らの利益のために密漁する漁師が現れた。その漁師の悪行から、汚いやり方で利益を貪ること、あくどい行いをすることを「阿漕」というようになった。
ちなみに「阿漕」は三重県津市阿漕町にある。
「阿漕な商売」という言い方でよく使われる。