年齢別人口
発展途上国では子どもが多く、高齢者が少ない。一方、日本などの先進国では子どもが少なく、高齢者が多い。
年齢別に人口を棒グラフにすると、発展途上国はピラミッド形になり、先進国はつぼ形になる。

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ピラミッドからつぼになる理由
先進国の年齢別人口がつぼ形になる理由として
- 医療の発達
- 独身率の増加
- 晩婚化(※)
- ともかせぎの増加
などがあげられる。医療が十分に整っていない国は先進国に比べて病死の確率が高まるため、高齢者の割合が下がる。
先進国は、結婚しない男女が増えたこと、結婚するときの年齢が上がったこと(晩婚化)、結婚しても夫婦ともに働くこと、などの理由で少子化が進んでいる。
ピラミッドからつぼになることは、高齢化と少子化が同時に進むことで起きる。私たちの社会は少子高齢化社会といわれる。
※読み方
晩婚化 ばんこんか
ベビーブーム
日本は他の先進国と比べて60〜70代の層が多い(2017年現在)。第二次世界大戦が終わった後、1940年代後半にたくさんの子どもが生まれたからである。これを第一次ベビーブームという。
また、40代の層も多い。この層は第一次ベビーブームの子どもの世代であり、第一次ベビーブームの世代が子どもをたくさん作ったことを第二次ベビーブームという。
第一次ベビーブームと第二次ベビーブームによって、日本の人口ピラミッドは他の先進国よりも中間がふくらんでいる。
人口問題
少子高齢化はさまざまな問題を生んでいる。
- 将来の年金が少なくなる
- 社会保障費が増えている
- 若者の負担が増えている
- 介護問題
働く世代が収入の一部を出しあって年金を作っている。少子高齢化になると働く世代が少なくなり、高齢者の受けとる年金も少なくなる。
高齢者医療の半分以上は国の税金(社会保障費)でまかなっている。高齢者が増えるとより多くの税金が必要になり、働く世代の負担が増えることになる。
高齢者の多くは介護を必要とする。人口が減っている地域では、高齢者が高齢者を介護するという問題も起きている。