勉強が嫌いな人には次の勉強法をおすすめします。
- 1分だけ勉強する
- 運動しながら勉強する
- 学校だけで勉強し、家では勉強しない
- ペンとノートを使わないで勉強する
- 何も考えない時間を作る

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1 分だけ勉強する
1 時間は長い。嫌なことを 1 時間も続けるのは無理です。苦もなく 1 時間も勉強する人は、勉強が好きだから机に向かっていられるのです。
勉強が嫌いな人はとりあえず 1 分だけ勉強してください。さすがに 1 分は勉強できるはず。英単語をちょっと見るだけでいいです。
1 分が長ければ 30 秒でもいい。とにかく短い時間でも勉強する習慣をつけることが大切です。
運動しながら勉強する
運動が好きな人は、運動しながら日本史の年号を口にしたり英単語の意味を言ったりしてみよう。単純な記憶は机に向かう勉強の 2 倍以上の効果があると個人的に考えています。
運動は脳をリフレッシュするために必要です。
私自身も、数学の難しい問題に当たったときは歩いたり走ったり、とにかく体を動かしていました。体を動かすと別の思考回路が生まれるのです。それまでわからなかったことも、運動した後にふとわかるようになる。
運動は勉強が嫌いな人だけでなく、勉強が好きな人もするべきことです。
家で勉強しない
勉強はメリハリが重要です。勉強が嫌いな人は学校の授業をきちんと聞いてください。家で勉強しないで試験の点数を上げる勉強法も多くの人に読まれています。
極端な話、学校で勉強したら家で勉強しなくてもいい。
逆に、家で勉強しないと学校で勉強するようになる。人間は、ずっと遊んでいられるほど楽天家ではないからです。家でずっと遊んでいると「このまま遊んでいていいのかな」と不安になるので、学校の授業を自然と聞くようになります。
メリハリをつけた生活習慣は、学校でも家でも中途半端に勉強している人よりも素晴らしい成果を生むでしょう。

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ペンとノートを使わない
私たちは、鉛筆やシャープペンシル、ノートや消しゴムという道具にうんざりしています。私も中学生のときはシャープペンシルをもつだけでイライラしていました。
文房具を置いて勉強しよう。英語は書くよりも話すほうが効率的です。地理も歴史も物理も、授業で教わったことを家族に説明するだけで十分な復習になります。
友だちと知識を確認し合うのも勉強です。「一月って英語でなんという?」と同級生に聞いてみよう。問題の出し合いをくりかえすだけで勉強になります。ペンを使わないと意思伝達ができないのは数学だけです。
なにも考えない
なにも考えないでぼーっとして怒られたことはありませんか。この記事を読んでいる先生に反対されそうですが、ぼーっとすることはいいことです。
なにも考えない空白の時間は、実は数学の才能を磨く瞬間です。私は数学科にいるとき、なにも考えない同級生がいることに驚きました。数学が得意な人は集中する時間となにも考えない時間の二つをうまく使いこなします。
なにも考えないことが数学の力になることは経験から確信していましたが、脳科学もデフォルトモードネットワークという概念から「なにも考えない時間」の有用性について分析するようになっています。
最後に
勉強が嫌いな方は自分の生活習慣を少しずつ変えるだけで成績がよくなります。勉強を無理に好きになる必要はありません。それはむだな努力です。
それよりも生活習慣の改善が大切です。
- 物を出したらしまう
- 一週間に一回は掃除する
- 遅刻しない
といった細かい習慣に気をつければ、成績は自然に上がり、嫌いな科目と向き合っていくコツがわかってくるでしょう。
勉強は一種のトイレ掃除です。嫌いでも放棄は許されない。どうすれば嫌いなものを続けられるか。勉強とは、諦めの感覚をつける訓練にすぎません。