そもそも尊敬語と謙譲語ってどう違うの?敬語の使い分けをわかりやすく解説します
尊敬語は自分を基準に、相手を上に立てる言葉です。逆に謙譲語は相手を基準に、自分を下にする言葉です。
- 尊敬語 → 相手を上にする
- 謙譲語 → 自分を下にする
どっちも結局は「相手を自分より上にする」言葉ですが、基準が違います。下図を見てください。
尊敬語は自分を基準にします。自分が0、相手が100みたいな感じです。
謙譲語は相手を基準にします。相手が0、自分がマイナス100という具合。
つまり目上の人に謙譲語を多用することは好ましくありません。謙譲語は相手を100にしているわけでなく、自分をマイナスに置いているだけです。目上の人に尊敬語を使うという理屈はここからきています。
尊敬語の例
食べる → 召し上がる
例:先生はカニを召し上がっている
謙譲語の例
食べる → いただく
例:私はカニをいただく
誤用
「先生はカニをいただく」という文は誤りです。先生を尊敬したいのに、誰かを基準にして先生をマイナス100にしているからです。つまり
謙譲語は基本的に自分が使う
ということです。