状態変化は固体から液体、液体から気体になることでした。固体から液体になる温度を融点、液体から気体になる温度を沸点といいます。
融点:固体→液体
沸点:液体→気体
水の融点は0℃、沸点は100℃ですね。純物質(1種類の物質でできた物質、例えば水など)の融点と沸点は、同じ気圧であれば、いつも同じです。今日の融点は0℃だけど、昨日の融点は3℃だった、なんてことはないわけです。
これは学校で扱うところと扱わないところがあるので、授業のノートを見返してほしいところですが、実は融点と沸点は、気圧が異なると変化してしまいます。例えば富士山の山頂はとても気圧が低いので、融点と沸点の温度は普通の場所とだいぶ違う。
ポイント
融点と沸点は基本的に変わらないが、気圧が変わると微妙に変わる。気圧が同じだったら、いつも一定。
加熱時間と温度の上がり具合
水を加熱していくと、マイナスの温度から0℃になり、やがて100℃になり…と変化します。0℃のときと100℃のときに注目してください。
加熱しても一定時間ずっと0℃を保ったままで、100℃を保ったままです。これはなぜでしょうか? どうして0℃になると、しばらく0℃を維持して、そこから再び上昇していくのでしょう?
0℃をしばらく維持している状態では、実は、氷を水に変えていくことが行われています。氷を水にするためにはエネルギー(熱)が必要で、氷がすべて水になるまで、温度が上がらないのです。氷が水に完全になってから、温度が再び上がっていきます。
100℃のときも同じ。100℃をしばらく維持している間、加熱で入ってくるエネルギーは温度上昇でなく、水を水蒸気に変えるためだけに使われる。そのため水がすべて水蒸気になると、再び温度が上昇していく。100℃で止まる、ということはないのです。