家はまだ買わないけど、新築の戸建てを買う前におさえておきたいポイントを個人的にまとめました。あくまでも個人的なメモで、「それは違うよ」という反対意見が出てもおかしくありません。参考程度にしてください。
戸建てを買うときはいろいろなところに気をつけないといけませんね。今回は立地と間取りなど「お金に関すること以外」について100個ほどポイントをまとめました。
何回も言いますが、これはあくまでも個人的なメモです。といっても私もけっこう深く調べたうえで判断しているので、家を買う予定の人たちにとって、ほんの少しは参考になるような気がしないでもありません。ごちゃごちゃ言っていますが、私は家購入アドバイザーでも建築関係者でもなく、責任はいっさいもちません。娯楽程度に読んでください…。
この記事は定期的に更新しています。
優先度はSからCまでつけています。
S 絶対に守るべき事項
A なるべく守るべき事項
B できれば守るべき事項
C 守っても守らなくてもいいけど…できれば…という事項
立地
自治体(まずはここから!)
- (S)自治体の犯罪率は1.5%以下であること。2%以上の自治体の土地を避ける。できれば1.2%以下。
- (A)最寄りの駅の路線が、痴◯事件が相対的に少ないこと→家を買う前にまずは路線比較
- (A)凶悪刑事事件が過去に発生していないエリア(自治体レベルでなく、丁目レベルで)に絞る
- (A)観光地として有名な自治体を避ける→人による。旅行者激増で住民の電車バス利用に負担がかかっているのが現実。
- 電柱地中化を政策の一つに掲げている自治体を選ぶ
望ましくない周辺環境
- (S)化学工場、電力施設、ガス施設、産業廃棄物関連施設などの近くに買わない(優先度マックス)→あと、その土地が工場跡地でないことを確認すること
- (S)川沿いに家を買わない→購入予定の土地が、かつて川が氾濫して床上浸水した歴史があるかどうか確認。川の近くは夏に害虫が比較的多く発生するのも注意。
- (S)公園の近くに家を買わない→騒音と夜の治安問題
- (S)学校と保育所の周辺に家を買わない→昼間の騒音は幹線道路かそれ以上に匹敵する可能性あり
- (S)幹線道路・大きな道に面した土地を買わない、道から30メートル以上離れたエリアにする→面していなければいい、というわけではない。幹線道路から多少離れたくらいだと車の交通量が多く、騒音と大気汚染が心配
- (S)米軍戦闘機の飛行エリアは騒音きつい→低空飛行してくれないエリアが定期的に出て社会問題になる。騒音に関して国または自治体の補助金が出ていないかチェック。
- (A)羽田新ルートの真下はかなりきつい→羽田新ルートは南東から埼玉県を通り、同じく埼玉県でUターンして東京のど真ん中を突っ切る
- (A)墓地や寺・神社が隣接する土地は避ける。これは人によるかも。
- (A)念のため大島てるを参考にする。誰がどう見てもやばいという物件が近くにないことを確認する
- (A)コンビニやスーパーマーケットの近くに家を買わない→店舗から半径20メートル内のエリアは避ける
- (A)最寄り駅の近くにパチン◯店または質屋があったら全力で避ける
- (A)最寄り駅から自宅までガードレールがない通りを歩く必要があったら、そのエリアは避ける→歩行者道路をきちんと作る自治体を選ぼう
- (B)海沿いは避ける→塩害。ただしこれは人による。塩害対策コストを考慮する。
- (B)周辺の道がくねくねしていたら買わない→長期的に考えると自動車・自転車ともにかなり負担。
- (B)最寄り駅から自宅まで、高低差のある坂道を歩く必要があったら買わない→人による。最初はいいけど、数年するときつくなるというのが高台の土地。最寄り駅から家まで坂道がほとんどないのが理想。
望ましい周辺環境
- (A)首都圏かつ自家用車通勤なしの場合、自宅から最寄り駅の距離は徒歩10分以内→バスはとりあえず考慮しない。基本的に徒歩で考える(長期的にバスは融通がきかないと感じることが多い)
- (A)上と同条件の場合、よく行くターミナル駅(秋葉原駅、新宿駅、横浜駅など)までの「電車に乗っている時間」より「最寄り駅からの徒歩時間」を優先する→つまり「電車の時間はかかるけど徒歩時間が短い」ほうが、「電車時間は短くても徒歩時間が長い」よりいい
- (A)駅周辺(最寄り駅である必要はなく、そこから数駅離れた大きな駅でオッケー)に学習参考書をたくさんそろえた本屋があるかチェック→本屋の有無は重要。学習参考書が相対的に少ない本屋は注意する
- (B)首都圏の場合、サピックスまたは日能研がある駅(例えば若葉台など)から半径3キロメートル以内が理想→中学受験専門塾の近くは教育熱心な家庭が多いエリア。大学受験と高校受験の塾・予備校は関係ない。中学受験の塾が重要。
- (B)大企業の本社または研究施設のあるエリアは◎。ただし交通量に注意。研究施設は大学でなく大企業で考える。
- (B)駅前がこぎれいで電柱がないところを選ぶ→駅前が電柱だらけの駅は基本的に避ける。自治体や大手不動産会社のみならず鉄道会社からも開発を放置されている可能性大。長年開発が止まっているエリアは基本的に選ばない(人口減少でますます荒れていく可能性が大きいから)
土地の近隣住人
- (S)近くのゴミ捨て場がひどかったら、その土地は諦める→鉄板中の鉄板。コンビニの弁当箱が大量に捨てられていたら、その丁目はまるごと諦める
- (S)庭木の枝が道路にはみ出ている家が1区画に2軒以上あったら、そのエリアは諦める(ゴミ捨て場の状態は時間帯によって変わるため、土地チェックするさいは基本的に庭木チェック。道路を歩いて、枝や葉が道路にはみ出ている家が多いと感じたら、そのエリアは絶対に諦める)
- (S)自宅から半径20〜30メートル内に飲食店がないことを確認→飲食店があると匂いと害虫に悩む可能性が高くなる。あっても大きな建物で匂いが遮られているかどうか確認。
- (A)道路族マップを念のために調べて、道路を私的に利用する住民が多いエリアを避ける
- (A)自宅の駐車スペースから車をはみ出して停めている家があるかチェック→道路にはみ出している家が多いエリアは選ばない
- (A)バスケットゴールを置いている家のそばに家を買わない
土地の性質または形状
- (S)長方形でない土地は買わない→特に、細い道が伸びているような土地
- (S)崖っぷちの土地は買わない。これは絶対。
- (A)傾斜のある土地を避ける→傾斜つきの土地は、自治体が近くの道を何度も何度もガス・水道工事すると家がわずかに傾く(身内談)。ただし、これは土地の硬さにもよるかも。
- (A)もと埋立地には家を買わない→液状化リスク(いろいろな土地があるのに、あえてリスクのある土地を買う必要はない)
- (B)低地を避ける→暴風雨や川の氾濫リスク
間取り
超重要な事項
- (S)断熱性能が高い→ハウスメーカーは断熱性能をきちんと見積もっているか?窓は少ないほどいい、小さいほどいい、ときちんとわかっているか?
- (S)気密性能が高い→気密性能はそこまでいらないと営業が言ったら、そのハウスメーカーは信じなくてオッケー。断熱性能と気密性能は最重要ポイント。
- (S)二階建てにするとき、二階のWi-Fiは接続不安定にならないことをメーカーに約束させる→二階に床暖房をつけるときは気をつける。盲点だけど超重要。
- (S)シロアリ対策に自信があるハウスメーカーを選ぶ→シロアリ対策は騒音対策・悪臭対策に続く最重要課題
窓
- (S)各部屋に窓は1個まで。リビングに光を当てたいと思っても、2ヵ所以上につけない→窓こそ断熱性能を悪くする。窓が多いと夏クソ暑く冬クソ寒い部屋が完成。窓は少ないほど、小さいほどいい。
- (S)風呂とトイレに窓をつけない。これ絶対。風呂に窓は必要ですと言われたら速攻でお断りしよう。
- (S)天窓禁止。天窓ダメ、ゼッタイ→私の半生はこれとの戦いだった。天窓はこの世で一番いらないもの。どうやって掃除する? インテリア? そんなものは一ヶ月で飽きます。掃除できない、手入れできない、熱を逃がすの三拍子。もう絶対にダメ。おしゃれを言う前に実用性を第一に考えよう。天窓を作ろうとするメーカーは一番信用できない(個人的感想)。
- (A)窓はなるべく高くするが、高すぎないようにする→窓の高さが低いと、それだけで家具の配置が制限される。また、高すぎると掃除や手入れが大変になる。小さい窓を1.2メートルくらいの高さに設置するのがいい?難しい。要検討。
- (S)大きなカーテン絶対禁止→カーテンはホコリのもと。カーテンのホコリのヤバさは経験者ならみんなわかるはず。高級感を出すために大きいカーテンを…なんて考えてはいけない。そんなものは自宅以外だからそう感じるだけ。自宅にあったら掃除と手入れが異常に大変とわかります。大事なことなのでもう一度。大きいカーテンをつけてはいけない。要するに大きい窓をつけてはいけない。窓ってほんっとダメ。
- (S)二重窓にすればよくない?の発想はダメ→二重窓にするくらいなら窓をそもそもつけない。日光は紫外線を含みます。日光をさしこむ空間はなるべく狭く。日光を完全にシャットアウトするべしということではない。
玄関
- (S)玄関を締めたとき、大きな音が鳴らないこと
- (A)鍵穴は2個必要
通路
- (S)1.5メートル歩いたら折れるという通路があったら、その図面はきっと最適化されてない。つまり土地を効率的に使ってない。一直線で進める通路は長いほどいい。
- (S)通路の幅は1メートル以上。できれば1.3メートル以上→机や洗濯機を運搬できるかチェック。洗濯機は外国製の大型洗濯機まで考慮しよう。
階段
- (S)階段に手すりはいらない→高齢者がいる場合は話がまったく別。健康な若い世代だったらまず不要。手すり(またはその代用)はあとで設置できる。あえて最初につくる必要はない。
- (B)階段は一直線にしない。どこかで踊り場をつくる→万が一滑ったら事故になる
ドア
- (S)ドアに鍵はいらない。これ絶対。
- (A)ドアの幅を80センチ以上にしたい→日本のドア狭すぎ。本当に狭い。ドアメーカーは「奥行きのあるテーブルの出入り」といった事情を考えてほしい。
- (S)海外でたまに見かけるドームっぽい出入り口(上が半円になっているタイプ)はダメ→コスト高い
床
- (S)白〜黄色系の床はダメ→明るい床は落ちた毛が目立つ。こだわりがなければ茶系。ただ材質によっては明るい色でも毛が目立たないものもある。でもなるべく濃い茶系。
- (S)床とドアの色合いは同じ系統→床は白いのにドアは茶系だとかなり変。
リビングとキッチン
- (S)リビングは、キッチンから設計する→リビングから決めてはいけない。キッチンの使い勝手からリビングを設計すること!
- (S)まな板を置くスペースの幅は、一般的なまな板を3個以上並べられるくらい必要→2個は絶対に後悔する
- (S)ガスコンロでなくIHにする
- (S)食器棚は高すぎないようにする→その容器は本当にいる?手が届かない食器棚にするより、自分と同じ高さの食器棚を置いて、なにかあったらその食器棚の上に別の箱を置けばいい
- (A)キッチンの通路幅は二人が横並びできる以上にする→人一人がやっとというのはあまりにもきつい。料理も大変。
- (C)冷蔵庫はキッチンの奥でなく手前に置く→飲み物をとりにいくとき、いちいちキッチンの奥に行くのは年単位で考えると非効率(ただし冷蔵庫のブーンという音を考えると難しい)
- (B)冷蔵庫の電源をいつでも外せるようにアウトレットがあること→冷蔵庫が不調になった場合、自分たちで冷蔵庫を出して電源をオフにできるか?
風呂
- (S)窓不要。これ絶対。
- (S)鏡不要。これも絶対。鏡はあとで自分で置く。工事で取りつけてはいけない→とりつけると鏡の裏がもれなく悲惨なことになります
- (S)床に傾斜をつける
- (A)浴室乾燥機を設置する→なんだかんだ便利。ドラム式と使い分けできる
風呂の隣の脱衣スペース(あるいはリネン室といっていい)
- (S)脱衣スペースなんて適当でいいや…は厳禁。家をつくるときは浴室でなく、脱衣所から設計する→洗面台やら洗濯機やらを置くから。洗濯を最高効率にすることが人生の最優先事項。よって洗濯機置き場である脱衣スペースの設計こそ、戸建ての中心課題。
- (S)脱衣スペースは最低でも書斎(ふだん私たちが寝る部屋)の70%は必要→洗濯機は2台置くことを前提に
- (B)洗濯機はなるべく2台置く→大事なことなのでもう一度言います。洗濯を最高効率にすることは人生の最優先事項。ドラム式洗濯機を2台置くと洗濯時間が大幅に短縮される(はず。私はまだ試してないけど、次は絶対に2台置く。何回も分けて洗うのは人生をムダにする)
- (S)脱衣スペースに洗濯機を設置する→洗濯機を玄関のそばに置いたら絶対にダメ(よくあるマンションがこれ。どうなってるの?日本の建築…。建築会社は住人の生活をきちんと考えてほしい)
- (C)脱衣所に洗面台を設置するのはいいかも。ただし人による。
- (A)洗面台の鏡は分割タイプじゃないやつを選ぶ→鏡が2つあってなにがいいことあるか?いや、ない(反語)
- (A)洗面台の幅は最低でも120センチ→それ以下だと、コップやらなにやらを置くスペースに余裕がなくなる
トイレ
- (S)窓不要。これ絶対。絶対に窓を設置したらダメだよ。約束だよ。SじゃなくてSSにしたいくらい重要なポイント。
- (S)トイレ内に手洗い場は不要。ダメだよ。手洗いをトイレ内につけたら便利と思ったら、とんでもなく後悔することになるよ。
- (S)トイレのドアの鍵はいらない→トイレの鍵くらい必要じゃない?なんて考えは絶対に捨てよう。トイレの鍵なんて使うのは最初の一ヶ月だけ。他人と同居するなら別ですが、ほとんどの人は家族とすみます。まず鍵はいりません。ドア鍵はすべていらない。絶対に不要。ごめん、ちょっと力んじゃった。
書斎
- (S)和室禁止→和室が好きという方は本当すみません。ですが、和室は本気で手入れやら掃除やらが不便です。尋常じゃない。和室不要論は私の周囲では鉄板。ほんっといらない。ジュースこぼしたらどうするの?とかいろいろ考える時点でもう非効率。趣があるから…は天窓と同じく一ヶ月で飽きるし、自宅にはいらないよねという確信が2ヶ月後に芽生えます。和室を見たいときはお城でも見学します。
- (S)エアコンの穴を最初につくる→エアコン工事屋が壁を削るなんてことが起きないように。エアコン設置場所は最初に決定する。新築物件にエアコンをつけて早速穴を開けるというのはあまりにひどい。けっこうあるみたいだけど、どんな工務店を知りたい。ひどすぎる。
- (A)エアコン穴は四隅に接するように。ホースが余裕をもって勾配をとれる位置で。穴の位置は本気で気をつけよう。