最新のアメリカ CPI は前年同月比 +3.4%、前月比 +0.3% でした。前年同月比の市場予想は +3.2% で予想以上でした。
コア CPI(食料とエネルギーを除く CPI)は前年同月比 +3.9% で、これも市場予想 +3.8% を超えました。
前年同月比で顕著に上がった項目は
家賃 +6.5%
タバコ +7.8%
自動車整備 +7.1%
自動車保険 +20.3%
でした。数日前に今はおそらくアメリカのソフトランディングを見極める時期ではない:住宅価格のしつこい上昇に注目を書いたように、私はアメリカの不動産価格に注意しています。今回の統計で家賃のしつこい上昇があらためて確認できました。
また、自動車関係も再び上昇しています。住宅と自動車関係の物価高を考えると、昨年末の利下げ期待はいきすぎだったと見直す投資家が増えてもおかしくない。
現在、為替市場の予測は PCE デフレーターや CPI の気まぐれなデータに左右されているため、アメリカのテクノロジー株や配当株、そして日本株に投資している人は市場予想がどのくらい当たり、どのくらい裏切られたかを毎回チェックする必要があるかもしれません。
今日は予想以上の CPI 公表を受けてドル円は 146.3 までいきましたが、その後は落ちついて 145.5 まで円高にふれています。利下げ期待の後退はすでにおりこまれていたのでしょうか? 私にはなにもわかりません。