メディアとソフトウェアの市場に関して個人的な意見をまとめたものです。
メディア
今後10年のトレンド
- テレビは持続的に衰退
- インターネット上の動画サービスは緩やかに成長→2026年頃に成長のピーク?
- ウェブサイトは多様化→マイナス成長
- コンテンツは品質が劣化
メディア産業はこれまで以上に収益化が難しくなる。個人が採算度外視でコンテンツを作成するため、企業の利益率は継続して悪化する。
メディアを軸とした企業はビジネスをソフトウェア、小売、サービスに拡大していく。
- ソフトウェアはアメリカのグローバル企業と競争→技術者の確保が困難
- 小売は既存の事業者と競争→利益率はさらに低下
- サービスの拡大は利益率を圧縮する
企業価値を高める最適な戦略は合併または精算と考えられる。
ソフトウェア
ここでは半導体や高度な部品に関するソフトウェアは除く。オフィス、インターネット、データなどのソフトウェアを展開する日本企業は
- 機械学習を得意とするビジネスが増加し
- アメリカのグローバル企業が日本に進出し
- 高度な数学の知識をもつ技術者が不足する
ことで世界全体の成長に追いつけない可能性が高い。
ChatGPT などの高度な機械学習ソフトウェアは、フィンテックと同様に、厳しい競争に直面する。ソフトウェア企業は強いネットワーク効果をもつハードウェアに進出するか、中国やインドなどの地域もターゲットにする必要に迫られる。
トレンドの中心は半導体、自動運転、医療。非製造業のソフトウェアは半導体と人材のコスト上昇によって身売りする企業が今後増えると予測される。