未来に建てる自宅の設計をしています。今一番の問題は部屋の窓。
窓は防音の天敵で、夏はより寒く、冬はより寒くなる原因にもなります。しかし法令で窓は設置義務があり、窓の大きさと位置をなんとか工夫する必要があります。
気候変動によって酷暑と極寒が厳しくなった以上、窓がない部屋をある程度許可してもいいと思います。公共の場で音を抑えるという意識も、地域差はありますが、年々下がっているため、ますます窓不要論は議論されるべきです。
現状、窓はなるべく小さくし、エアコンの通気口を窓につける、という方法が美しい空間をつくりたい人にとって妥協案の一つになります。工事業者が壁に穴を開けることのないよう、あらかじめホースを通す穴を用意しないといけませんが、私は壁穴にどうしても抵抗がある。

1960 年代は窓にホースを通していたそうです。そのほうが合理的で、インテリアも壊さない。いつから壁に穴を開けることが当然になったのでしょうか?
騒音は人によって最も深刻な生活上の問題になりますが、自治体もほとんどの市民もこの悲劇の抑制に無関心です。この問題に悩む人のできることは生活のリズムをずらすこと、二重窓を設置すること、そして引っ越すこと以外にありません。
根本的な解決は窓の大きさと数を抑制すること。住宅メーカーはこれを売りにするだけで一定のパイがとれるはずです。